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論文

Lens dosimetry study in $$^{90}$$Sr+$$^{90}$$Y beta field; Full-face mask respirator shielding and dosemeter positioning

辻村 憲雄; 星 勝也; 山崎 巧; 百瀬 琢麿; 青木 克憲; 吉富 寛; 谷村 嘉彦; 横山 須美*

KEK Proceedings 2020-5, p.21 - 28, 2020/11

To investigate the shielding effects of full-face respirator masks and the suitable positioning of lens dosemeters, irradiation experiments of $$^{90}$$Sr+$$^{90}$$Y beta particles were performed using an anthropomorphic head phantom into the eyes of which small thermoluminescence dosemeters (TLDs) were loaded, and the lens doses measured by these TLDs were compared with the doses measured by commercially available personal dosemeters attached around the eyes of the phantom. The three tested masks reduced the beta lens dose to 9-14% as compared to the lens doses in the absence of a mask. As for the suitable positioning of lens dosemeters, the $$H_{rm p}$$(0.07) evaluated by the $$H_{rm p}$$(0.07) dosemeter attached at the center of the forehead gave an over-response to the lens dose by a factor of 2.5-8.4 regardless of the presence of masks. The $$H_{rm p}$$(3) evaluated by the $$H_{rm p}$$(3) dosemeters, even though placed at extreme positions near the outside corners of the eyes, provided better lens dose estimates with a response of 0.38-1.7.

論文

Conversion factor from dosemeter reading to air kerma for nuclear worker using anthropomorphic phantom for further conversion from air kerma to organ-absorbed dose

古田 裕繁*; 辻村 憲雄; 西出 朱美*; 工藤 伸一*; 三枝 新*

Radiation Protection Dosimetry, 189(3), p.371 - 383, 2020/05

 被引用回数:4 パーセンタイル:45.45(Environmental Sciences)

Estimation of cancer risk based on the organ-absorbed dose is underway for the Japanese Epidemiological Study on Low-Dose Radiation Effects (J-EPISODE). The reconstruction method for the organ-absorbed dose follows the approach adopted in the IARC 15-Country Collaborative Study, which examined the dosemeter response to photon exposure for the old film badge (FB) type, a multi-element FB and a thermoluminescence dosemeter. Until 2000, the dosemeters used in Japan were almost the same in the IARC study, so IARC study data could be used as they were. However, since 2000, the type of dosemeter has been replaced with active personal dosemeters (hereafter called electronic personal dosemeters), radio-photoluminescent glass dosemeters (Glass badge) and optically stimulated luminescence dosemeters (Luminess badge). Hence, it was necessary to collect these data again. A dosemeter response experiment was conducted using a device that irradiated an anthropomorphic phantom in the Japan Atomic Energy Agency calibration laboratories. The aim of the paper is to provide a conversion factor from reading in terms of $$H_{rm p}$$(10) to air kerma for realistic conditions for further conversion from air kerma to organ-absorbed dose. The obtained dosemeter responses for the dosemeter types currently used in Japan were consistent with those in the IARC study. These data will be utilized for J-EPISODE in reconstructing the organ-absorbed dose.

論文

A Study of a calibration technique for a newly developed thyroid monitor and its uncertainties due to body size for radioiodine measurements

吉富 寛; 西野 翔; 谷村 嘉彦; 高橋 聖

Radiation Measurements, 133, p.106279_1 - 106279_6, 2020/04

 被引用回数:5 パーセンタイル:53.85(Nuclear Science & Technology)

緊急時の高線量率下で、公衆及び作業者の甲状腺に蓄積した放射性ヨウ素を簡便かつ精度よく定量するための可搬型甲状腺モニタを開発している。本甲状腺モニタは2個のLaBr$$_{3}$$(Ce)検出器(公衆用)もしくは、2個のCZT検出器(作業者用)を遮蔽体内に内包し、被検者の甲状腺内の放射性ヨウ素を定量するものである。これまでに、数値計算と簡易物理ファントムを組み合わせ、甲状腺及び周囲組織の詳細な解剖学的形状を反映した標準ボクセルファントムをベースとした校正方法を開発してきた。しかしながら、校正に用いた標準ボクセルファントムと被検者の体格の個人差によって、計数効率が変化し、放射性ヨウ素の定量の精度に影響を及ぼすことが懸念されてきた。そこで、8種類の甲状腺形状等が異なるボクセルファントムと、甲状腺体積及び甲状腺前組織厚を変化させたボクセルファントムに対して本甲状腺モニタの計数効率を計算評価した。その結果、甲状腺前組織厚の変化は計数効率に与える影響が大きいが、その程度は高々25 %であることが明らかになった。

論文

体格の異なる成人日本人ボクセルファントムの構築と外部光子照射に対する臓器線量評価への適用

佐藤 薫; 高橋 史明

保健物理, 52(4), p.247 - 258, 2017/12

放射線防護における重要な指標となる臓器線量は、人体モデルとして標準コーカサス人体格のICRPレファレンスファントム(男性: RCP-AM、女性: RCP-AF)を用いて導出する。一方、成人では、日本人の体格はコーカサス人よりも小さいため、これまでに成人日本人の平均的な体格を持つファントムJM-103(男性)及びJF-103(女性)を構築し、これらをPHITSと組み合わせた線量計算により、体格差が線量の変動に与える影響を解析してきた。一方、成人日本人の体格は幅広い分布を持つため、今回新たにJM-103及びJF-103の胸囲、腹囲、臀囲を成人日本人平均値に対して標準偏差のステップで変化させることで、各性について8種類の体格のファントム(男性: DJM、女性: DJF)を構築した。これらのファントムを用いた放射線挙動計算により、光子外部被ばくに対する臓器線量を解析した。この解析により、0.3MeV光子のISO照射条件について、日本人の約9割が含まれると想定される体格を模擬したファントムによる臓器線量は、RCP-AM及びRCP-AFによる結果と$$pm$$10%の範囲で一致すること等を明らかにした。

報告書

平均的成人日本人女性ファントムを用いた光子及び電子比吸収割合の評価

真辺 健太郎; 佐藤 薫; 高橋 史明

JAEA-Data/Code 2016-013, 48 Pages, 2016/12

JAEA-Data-Code-2016-013.pdf:1.3MB
JAEA-Data-Code-2016-013-appendix(CD-ROM).zip:0.47MB

国際放射線防護委員会ICRPは、2007年勧告において、コーカソイドの身体的特性を備えた男女別のボクセルファントムに基づく等価線量の男女平均値に組織加重係数を適用し、実効線量を評価することとした。内部被ばくに対する線量評価で必須の比吸収割合SAFは、その算出に使用するファントムの体重や臓器質量に依存する。したがって、今後ICRPが公開する2007年勧告対応の線量係数(放射性核種1Bq摂取あたりの預託実効線量)は、コーカソイドの身体的特性が反映されたSAFに基づき評価され、かつ男女平均されたものとなる。一方、成人日本人は成人コーカソイドに比べて小柄であり、臓器質量の特徴も異なる。ICRPの線量係数を日本人の放射線防護の目的に利用するにあたり、人種による身体的特性の違いが線量係数に及ぼす影響について把握することは重要である。本研究では、平均的成人日本人女性ファントムJF-103を汎用放射線輸送計算コードMCNPX2.6.0に組み込み、67個の線源領域と42個の標的臓器の組合せについて、10keVから10MeVの範囲の25種類の単色光子及び電子に対するSAFを計算した。本報告書のデータと、先に公開した平均的成人日本人男性ファントムJM-103の光子及び電子SAFデータを用いることにより、光子及び電子以外の放射線を放出しない放射性核種の摂取に対し、成人日本人の平均的な特性を反映させた性別毎及び性平均の線量係数を算出するためのSAFデータが整備された。

論文

Performance of Panasonic ZP-1460 electronic personal dosemeter under exposure conditions likely to be found at Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant

辻村 憲雄; 吉田 忠義; 星 勝也; 百瀬 琢麿

JPS Conference Proceedings (Internet), 11, p.070008_1 - 070008_6, 2016/11

A study on the performance of the Panasonic ZP-1460 electronic personal dosemeter, the model used in the aftermath of the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant accident in March 2011, was conducted under actual exposure situations likely encountered in the plant. The tests pertained to (1) the dose rate response over dose rates $$>$$100 mSv/h and (2) the angular response on an anthropomorphic phantom exposed to the rotational and isotropic irradiation geometries. The test results confirmed that the dosemeter provides H$$_{p}$$(10) as a reasonably close estimate of the effective dose for any exposure geometries. The dosemeter response data evaluated in this study can be utilized for converting dosemeter readings to the absorbed dose to any organs and tissues for epidemiologic purposes.

論文

Numerical analysis of organ doses delivered during computed tomography examinations using Japanese adult phantoms with the WAZA-ARI dosimetry system

高橋 史明; 佐藤 薫; 遠藤 章; 小野 孝二*; 伴 信彦*; 長谷川 隆幸*; 勝沼 泰*; 吉武 貴康*; 甲斐 倫明*

Health Physics, 109(2), p.104 - 112, 2015/08

 被引用回数:8 パーセンタイル:56.13(Environmental Sciences)

日本国内でのCT検査による患者の臓器線量を正確に評価するため、CT線量評価システムWAZA-ARIの開発を進めている。WAZA-ARIの線量計算では、成人日本人のボクセルファントム及び放射線輸送計算コードPHITSを用いた数値解析で整備した臓器線量データを利用する。このデータの解析を進めるため、CT装置内の寝台における線量分布等の測定結果に基づき、各種装置でのX線放出特性をPHITSで数値的に模擬する技術を開発した。典型的な撮影条件について、PHITSと日本人ボクセルファントムを用いた解析結果より臓器線量を計算し、既に利用されている他のCT線量評価システムによる結果と比較した。その結果、日本人ボクセルファントムを用いた解析で得た線量データを利用した場合、数学人体模型に基づく線量データを利用した他のシステムよりも、人体形状を適切に考慮して臓器線量を導出できることが検証された。また、欧米人の体格に基づくボクセルファントムによる計算結果や日本人体型を模擬した物理モデルを用いた実測結果と比較した。これらの比較検証により、本研究で開発した数値解析法で得られる臓器線量データは、日本人の体格特性を考慮したシステムWAZA-ARIに十分適用できることを確認した。

論文

WAZA-ARI; CT撮影における患者の被ばく線量評価システム

佐藤 薫; 高橋 史明; 遠藤 章; 小野 孝二*; 長谷川 隆幸*; 勝沼 泰*; 吉武 貴康*; 伴 信彦*; 甲斐 倫明*

RIST News, (58), p.25 - 32, 2015/01

原子力機構では、国内でのCT診断時の患者の被ばく管理の向上に資するため、大分県立看護科学大学等との共同研究によりWAZA-ARIの開発を進め、2012年12月にその試用版を公開した。試用版のWAZA-ARIには、平均的成人日本人男性(JM-103)及び女性(JF-103)、4才児(UFF4)ファントムと放射線輸送計算コードPHITSを組み合わせて計算した臓器線量データベースが格納されている。WAZA-ARIでは、これらの臓器線量データベースの中から、撮影条件に応じた適切なデータが選択されて線量計算に利用される。試用版の公開以後、WAZA-ARIのホームページへのアクセス件数は月当たり概ね1000件を超えており、2014年9月末において28421件に達した。現在、試用版のWAZA-ARIの線量評価機能を拡張した本格運用版である、WAZA-ARI version 2の開発が進められており、2014年度中の公開を目指している。WAZA-ARI version 2では、利用者は自身で計算した線量データを登録し、国内での線量分布と比較する機能も追加されている。

論文

Japanese adult male voxel phantom constructed on the basis of CT images

佐藤 薫; 野口 宏; 江本 豊*; 古賀 佑彦*; 斎藤 公明

Radiation Protection Dosimetry, 123(3), p.337 - 344, 2007/02

 被引用回数:39 パーセンタイル:91.43(Environmental Sciences)

健康な日本人成人男性ボランティアのCT画像を利用して精密全身ボクセルファントム(以下、JMファントム)を開発した。JMファントムの特徴について、以前に原研で開発したボクセルMIRDファントム及び日本人成人男性ボクセルファントムとの比較を行った。JMファントムのボクセルサイズは、0.98$$times$$0.98$$times$$1mm$$^{3}$$であり、線量評価にとって重要な臓器の形状等が精密に再現されている。また、JMファントムの臓器形状は、原研において以前開発した日本人成人ボクセルファントム(ボクセルサイズ:0.98$$times$$0.98$$times$$10mm$$^{3}$$)と比較して、甲状腺や胃等の小さな、あるいは複雑な形状の臓器についてもリアリスティックに再現されていることを確認した。さらに、JMファントムの脳,腎臓,脾臓,膵臓,甲状腺及び膀胱における光子の自己吸収割合を評価し、他のファントムと比較した。その結果、臓器の重量,形状及び厚さは、光子の自己吸収割合の重要な決定要因の一つになることが示唆された。

論文

肺中$$^{241}$$Amに対する肺モニタの計数効率

木名瀬 栄; 大井 義弘; 関口 真人

Radioisotopes, 52(8), p.378 - 382, 2003/08

NaI(Tl)/CsI(Tl)ホスウィッチ検出器,低エネルギー用Ge半導体検出器を用いたそれぞれの肺モニタについて、JAERIファントム肺中$$^{241}$$Amの肺モニタ計数効率,肝臓中$$^{241}$$Amの肺モニタ計数効率への影響を実測評価し、肺モニタとしてのこれらの検出器の相違の特徴について調べた。その結果、肺中$$^{241}$$Amに対する低エネルギー用Ge半導体検出器の計測は、単一の光電吸収が全吸収ピークに対し主に寄与すること、肝臓中$$^{241}$$Amからの影響が小さいことを踏まえると、NaI(Tl)/CsI(Tl)ホスウィッチ検出器よりも信頼性の高い評価が可能であることがわかった。

論文

Development of skeletal substitute materials

木名瀬 栄; 木村 雅哉*; 野口 宏

Radioisotopes, 52(6), p.277 - 284, 2003/06

体外計測装置校正用ファントムの骨格等価材開発において、ベーシックデータ法に基づく、主材に対する添加材の最適量評価式を開発した。また、エポキシ樹脂を主材とした骨格等価材を開発した。開発したエポキシ樹脂材は、93mNbのKX線16.6keV及び241Amの$$gamma$$線59.5keVを用いて透過率を評価した。その結果、実測値は理論値とよく一致し、添加剤最適量評価式の妥当性が検証された。また、本研究で開発したエポキシ樹脂材はICRP Publ.23の骨格等価材として適切であることがわかった。

論文

Conversion from tooth enamel dose to organ doses for ESR dosimetry

高橋 史明; 山口 恭弘

Radiation Risk Assessment Workshop Proceedings, p.71 - 78, 2003/00

歯を用いたESR線量計測法による個人線量推定を行う際に必要となる歯エナメル質線量から臓器線量への換算関係を解析した。改良を行ったMIRD-5型ファントム及びEGS4コードを用いたモンテカルロ計算により、光子外部被ばくに対する歯エナメル質線量と臓器線量の換算関係を解析した。歯のサンプル及びTLD検出器を頭部物理ファントム中に挿入し、ESR線量計測法及び線量測定により歯の部分の線量を調査した。頭部物理ファントムのCT画像より作成したVoxel型ファントムを用いたモンテカルロ計算を行い、実験結果及びMIRD型ファントムを用いた計算結果の検証をした。得られた結果は、歯エナメル質を用いたESR線量計測により過去の被ばく事例における個人線量推定を行う際に有益になると考える。

論文

Conversion from tooth enamel dose to organ doses for the electron spin resonance dosimetry

高橋 史明; 山口 恭弘; 岩崎 みどり*; 宮澤 忠蔵*; 浜田 達二*; 斎藤 公明

Journal of Nuclear Science and Technology, 39(9), p.964 - 971, 2002/09

 被引用回数:6 パーセンタイル:39.54(Nuclear Science & Technology)

光子外部被ばくに対するESR線量計測法によるレトロスペクティブな個人線量評価手法の確立を目的として、歯エナメル質から臓器線量への換算に関して解析した。歯エナメル質の線量は、MIRD型ファントムを用いたモンテカルロ計算により解析した。頭部物理ファントムに埋め込まれたTLDを用いた測定により、計算結果を検証した。エナメル質線量の入射光子に対するエネルギー及び方向依存性は、他の臓器線量のものと比較した。物理ファントムのCT画像を基にしたvoxelファントムを用いて、頭部構造がエナメル質線量の値に与える影響を調査した。散乱線を考慮に入れた仮想的な場における外部被ばくについて、MIRD型ファントムにより得られたデータを用いて、エナメル質線量から骨領域の線量への換算について解析した。その結果、歯エナメル質を用いたESR線量計測法による精度のよい個人線量推定は、人体に入射する光子のエネルギー分布に関する情報を必要とすることがわかった。

論文

Analysis of absorbed dose to tooth enamel for ESR dosimetry

高橋 史明; 山口 恭弘; 斎藤 公明; 岩崎 みどり*; 宮澤 忠蔵*; 浜田 達二*; 船曳 淳*

Journal of Nuclear Science and Technology, 39(Suppl.2), p.1314 - 1317, 2002/08

光子外部被ばくに対して、歯エナメル質を用いたESR線量計測法による臓器線量及び実効線量の推定を可能とする技術を確立するため、エナメル質の線量の解析を行った。エナメル質の吸収線量は、EGS4コード及び新たに歯を定義したMIRD-5型の数学人体模型を用いたモンテカルロ計算により得られた。また、組織等価物質で構成され人骨を埋め込んだ頭部物理ファントムを用いた実験を行った。歯及びTLD検出器を物理ファントム内の歯の位置に設置し、歯エナメル質部の線量を測定した。実験結果は光子が頭部の前方から入射する場合は計算結果とよく一致した。しかし、後方入射の場合、実験結果は計算結果より小さい値を示した。そこで、実験に用いた物理ファントムのCT画像からVoxel型ファントムを作成し、このVoxel型ファントム及びEGS4コードを組み込んだ計算コードUCPIXELを用いた検証計算を行い、実験結果の妥当性を確認した。

論文

Application of Ge semi-conductor detector to whole-body counter

木名瀬 栄; 野口 宏; 中村 尚司*

KEK Proceedings 2001-22, p.30 - 36, 2001/12

本研究では、ゲルマニウム半導体検出器を用いた全身カウンタの最適設計を検討するため、ゲルマニウム半導体検出器の基礎的データであるピーク効率について計算シミュレーション及び実測を行い、計算によるピーク効率算出法の検証を行った。その結果、微小線源に関する光子エネルギーとピーク効率の関係(ピーク効率曲線)ばかりでなく、ファントムのような体積線源に対するピーク効率についても、計算によって評価可能であることが明らかになった。

論文

Development of computational dosimetry system and measurement of dose distribution in water head phantom for BNCT in JAERI

熊田 博明; 山本 和喜; 鳥居 義也; 松村 明*; 山本 哲也*; 中川 義信*; 堀口 洋二

JAERI-Conf 2001-017, p.357 - 362, 2001/11

JRR-4の医療照射設備により、熱外中性子によるBNCTを実施することが可能となった。この熱外中性子によるBNCTの実施においては、頭部内の照射線量をシミュレーションにより評価し、事前に治療計画を作成する必要がある。現在原研では、MCNPにより頭部内の照射線量を評価し、治療計画を作成するためのソフトウェアであるBNCT線量評価システムを開発している。また頭部内の照射線量分布を正確に把握するため、頭部水ファントムを用いた実験を行い、頭部内の熱中性子束及び$$gamma$$線量の分布測定を行った。この実験より得られたデータは、現在行われているBNCTでの患者頭部内の照射線量評価に用いるとともに、線量評価システムの精度向上のための検証にも適用することができる。

論文

Present state of internal dosimetry for radiation protection in Japan

水下 誠一

Proceedings of the KARP Autumn Meeting KARP-JHPS Joint Symposium on Internal Dosimetry, p.31 - 36, 2001/11

韓国で開催される韓国放射線防護学会及び日本保健物理学会の合同シンポジウム“The KARP-JHPS Joit Symposium on Internal Dosimetry"に参加して、「日本の放射線防護における内部被ばく測定評価の現状」と題する発表を行う。発表では、ICRPの内部被ばくの測定評価にかかわる勧告の体系を説明するとともに、これまでの日本における内部被ばく測定評価,及び2001年の法令改正における新たな内部被ばく測定評価方法について解説する。また、新しい内部被ばく測定評価方法の確立の必要性と、関連するICRPの動き及び原研のボクセルファントムの研究の状況を発表し議論する。

論文

Measurement of absorbed dose distributions in a plastic phantom irradiated by 40- and 65-MeV quasi-monoenergetic neutrons

中根 佳弘; 坂本 幸夫

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 459(3), p.552 - 564, 2001/03

 被引用回数:11 パーセンタイル:61.99(Instruments & Instrumentation)

加速器施設の遮蔽設計に重要な中間エネルギー領域中性子に対する線量評価手法を確立するため、TIARAの40及び65MeV準単色中性子入射による平板ファントム内での吸収線量及び線量のy分布を人体組織等価型の比例計数管と電離箱を用いて測定し、粒子輸送計算コードによる解析結果と比較した。15MeV以上の中性子に対しては2次粒子が検出器に付与するエネルギーから吸収線量を求め、それ以下の中性子に対してはファントム中での中性子フルエンス計算値に中性子Kerma係数を乗じて吸収線量を求めた結果吸収線量計算値は実験値をおおむね10%以内で再現した。一方で、比較のために15MeV以上の中性子に対して中性子フルエンスと中性子Kerma係数から求めた吸収線量は、ファントム内では実験値をよく再現したが、表面で約40-60%過大となった。これは検出器の厚さが入射エネルギーに対して十分でないことによるものと推察される。

論文

モンテカルロ計算による全身カウンタ校正用ボマグファントムと水ブロックファントムの計数効率の比較

木名瀬 栄; 野口 宏

保健物理, 35(4), p.443 - 447, 2000/12

本研究では、全身カウンタに対する米国標準仕様ボマブファントムと従来の水ブロックファントムの計数効率の相違を明らかにするとともに、今後の我が国における標準化に対する議論の基礎データを提供するため、ボマブファントムに対する全身カウンタの計数効率についてモンテカルロ計算を行い、これまで用いてきた水ブロックファントムに対する計数効率を比較検討した。その結果、ボマブファントムに対する全身カウンタの計測効率は、水ブロックファントムの計数効率と$$pm$$11%以内で一致することがわかった。また、ボマブファントムの体表面積が大きくなるにしたがい計数効率が減少する傾向も水ブロックファントムと同様であることがわかった。

論文

Evaluation of counting efficiency of a whole-body counter using the EGS4 code

木名瀬 栄; 吉澤 道夫; 野口 宏

Journal of Nuclear Science and Technology, 37(12), p.1103 - 1107, 2000/12

モンテカルロ計算及び実測により日本原子力研究所東海研究所に設置してある全身カウンタの計数効率を評価し、水ブロックファントムに対する全身カウンタの計数効率曲線を決定する計算法を検証した。その結果、300keVから1461keVの光子エネルギー範囲において計数効率曲線が得られた。662keVから1461keVの光子エネルギー範囲においては、計算値と実測値は良く一致し、計算による全身カウンタの計数効率曲線の決定方法が検証された。また、662keVの単色エネルギー光子の計数効率において自己散乱成分寄与が、約7%であることがわかった。

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